高須克弥氏の発言は⇒こちら
フジテレビCM差し替えが43社超に急増
中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビの不祥事対応を受け、広告を見合わせる企業が相次いでいます。1月17日の会見以降、急速にスポンサーが離れ、CMを「差し替え」または「放送休止」に踏み切った企業は1月20日の時点で43社を超えました。
- 保険業界(日本生命・はなさく生命・明治安田生命 など)
- 自動車業界(トヨタ・日産・ホンダ など)
- 生活関連企業(花王・資生堂・ライオン など)
など、名立たる大企業が“CM取りやめ”という措置を行う事態は、フジテレビにとって強烈な打撃と言えます。
高須克弥院長が「降りない」宣言
この動きに逆行するかたちで、高須クリニック院長の高須克弥氏は、X(旧Twitter)で「僕は風評に揺れ動く世間の目を気にしてフジテレビから離れるスポンサーにはなりたくありません。真実が明らかになるまでCMは変えません」と発信。その姿勢に対して、称賛の声と批判の声が入り乱れています。
高須院長は「フジテレビが隠していたわけではない」「デマに踊らされてスポンサーを降りるのは早計」という考えを示唆し、あくまで“事実の解明”を待つ立場を取りたいようです。しかし一方で、「フジテレビ社内の“上納”や“アテンド”疑惑が昔から噂されてきたのは周知の事実」「企業トップらが情報開示を拒否している点が最大の問題だ」という意見も多く寄せられています。
高須氏への賛否の声
賛同派
- 「飲み会好きなプロデューサーがタレントや女子アナを集めただけで“性上納”と呼ぶのは極端だ」という主張。
- 「検証前にスポンサーを降りるのは、企業イメージを守るためのパフォーマンスに過ぎない」
- 「高須クリニックがフジの接待を利用しているとは思えないから、CM継続で大きなリスクはない」
否定派
- 「フジの上層部が説明責任を果たさない以上、企業として広告打ち切りは当然。風評ではなく“不誠実”が理由」
- 「今回の一連の報道で“性上納文化”は確定と見られているのに、それを黙認するのはどうなのか?」
- 「『風評』とは言えない実態があるとの指摘も多く、臨床医として“事実”をよく調べるべき」
世間の流れと高須院長の態度
- スポンサー離脱の大きな要因:フジテレビ社長会見の不誠実さと、女性保護よりも隠蔽が優先されたとの批判。
- 高須氏の主張:あくまで“真偽不明の段階で企業が降りるのは軽率”というスタンス。
ネット上では、「フジテレビを擁護するというより、『虚偽情報に惑わされない』姿勢を示したいのでは」という意見がある一方、「結果としてフジテレビを支援する形になる」と非難する声も見られます。
今後の焦点
- 第三者委員会の調査結果:フジテレビが本当に外部の目で真相を究明し、企業ガバナンスを立て直せるかどうか。
- スポンサー帰還のタイミング:43社以上が差し替えを行う中、高須氏のように継続する企業が少数派となるのか、それとも態度を変える企業が出るのか。
- 視聴者・ネット世論の評価:高須氏の主張が「冷静な判断」と受け止められるか、「フジの問題を軽視している」と批判されるかで、世論の動きが変わる可能性がある。
論評
フジテレビへの大規模なスポンサー離れは、企業のコンプライアンス意識の高まりとSNS時代の“炎上速度”を象徴しています。わずか数日で40社を超える広告主がCM差し替えを表明した背後には、「企業トップが情報開示をしないことへの強い不信感」や「被害者の保護より隠蔽を優先したのでは」という世論の厳しい視線があるのでしょう。
一方で、高須院長のように、あえて離脱しない姿勢を示すスポンサー企業は非常に珍しいケースです。ここには「デマに踊らされる風潮を嫌う」院長の性格や、「フジテレビと自分のビジネスは無関係」との自信がうかがえます。しかし、この行動が「フジ上層部を甘やかしている」ととられるリスクも否定できません。
いずれにせよ、フジテレビが第三者委員会の調査結果を公表し、説明責任を果たすまでスポンサー離脱が広がり続ける可能性は高いでしょう。高須院長の決断が今後どう評価されるかは、フジテレビ側の対応次第かもしれません。
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