要約
第102回全国高校サッカー選手権大会決勝で、前橋育英と流通経大柏がPK戦に突入した際、日本テレビの中継がPK7人目終了後にCMを挟み、そのまま中継が終了しました。SNSでは「PK戦の途中」がトレンド入りし、「PK中にCMを入れるのはありえない」など批判が殺到。TVerでの視聴もアクセス集中により困難な状態となりました。
視聴者の非難の中には「スポーツ中継はNHKが向いている」「民放はスポーツ中継に不向き」との声もあり、決勝戦という重要な試合での放送対応に失望が広がっています。専門家のコメントでは、地上波民放の編成上の制約が原因と指摘されつつも、PK戦突入を予測した柔軟な編成が必要だったとの意見が出ています。
論評
日本テレビが高校サッカー決勝のPK戦途中で中継を打ち切った件は、視聴者の期待を裏切る結果となり、スポーツ中継の信頼性を損なう事態となりました。特に決勝戦という特別な舞台で、最高潮の緊張感が途切れる瞬間は視聴者の感動を奪い、SNS上での反発がそれを物語っています。
編成の都合という内部事情があったとはいえ、PK戦突入の可能性は予測できたはずであり、柔軟な「階段編成」やニュース番組との連携を考慮すべきでした。また、TVerを視聴案内したもののアクセス集中で視聴できない状況は、配信システムの脆弱性を露呈しています。
この問題は、視聴者がスポーツ中継に対して求める「最後まで見届けたい」という心理を軽視していることを示しており、今後の放送局の課題として大きく浮き彫りになりました。スポーツの持つ感動や興奮を十分に伝えるためには、視聴者目線での編成や対応が求められます。
コメントをお書きください