南相馬市は福島第一原発から北に10kmから35km圏内に位置する市です。
元々は鹿島町(茨城とちゃうで)、原町市、小高町の三市町だったのですが、平成の大合併の流れに沿う形で2006年に合併して「南相馬市」となりました。
南相馬市の南に隣接する浪江町は現在立ち入りが制限されています。
南相馬市の南側の小高区(旧小高町)の一部も立ち入り制限されているようです。
いわゆるイチエフから20km範囲に入るからですね
そんなわけで、南相馬市でも自由に暮らせるのは原町区より北側になります。
そんな原町区の駅前通りを北側から歩いてみました。
シャッターがおりたお店が多いです。
ただ、これは、どこの地方都市でも見られる光景なので、原発事故とは関係ないと思いました。
ちょっと胸熱なスローガンですね(´・ω・`;)
市民は普通に平穏な暮らしを営んでいるようです。
とは言え、らしいなぁと感じたのは、商店の入り口などあちこちに貼られている、市内放射線量率Mapです。
当然といえば、当然のMapなのですが、作成したのは行政ではないのが意外な感じです。
放射能の危険レベルについては⇒福島第一原発の近くで、あの事故はそんな大したものじゃなかったんじゃないかと思いを馳せるにて書いています。
さて、お腹が空いていたので、目の前にあった喫茶店に入りました。
頂いたのは…
ハンバーグピラフってメニューにあるので、ハンバーグ付きのピラフを想像したのですが、見事に裏切られました(^▽^;)
肉の代わりに明らかにマルシンハンバーグを刻んだピラフです。
まぁ、美味しかったからいいんですけどね(・ω・)
食事しながら喫茶店の70歳ぐらいになる老マスターさんと何気に会話しました。
その際マスターさんが
「放射能も同じ。いくら説明しても、『怖い、怖い』しか言わないんだ。」
とか言い出しました。
何のきっかけでそんな会話になったのか忘れたんですけれど(´Д`;)
そこから、放射能やメディアについての会話になりました。
こっちの方が重要なんで気を入れてしっかり伺いました。
例のシャッター商店街について
「事故前からシャッター閉める商店が増えていたんだよ。
だから、事故と全然関係ないの。もともと過疎化してたし郊外に大型店が出来てきたから閉まっただけ。」
おお、やっぱり(・ω・)!!
「なのにテレビ局が来て、わざわざそういうところ撮っていくわけ。
汚いよね。やり方が。
こっちは早く復興したいのに、そうやって放射能の影響でとか騒ぎたてるから、全然復興が進まないの。
復興してほしいなら騒がないで欲しいんだよね。
放射能なんて全然たいしたレベルじゃないんだから。
放射性物資なんて重たいから舞わないもん。
泥にくっついて上がってこないんだよ。
その証拠にこのあたりの線量なんてどんどん下がっているしね。
ガイガーカウンターとか貸してくれるけど、ほとんど反応しないよ。
大体放射能なんて自然界でも普通に飛んでるんだから。」
喫茶店の老マスターさんにして、驚くべき知識量(・ω・)
「お詳しいですね」
と言ったら、謙遜しながら冊子をくれました。
「こういうのが無料でどんどん配られているんですよ。」
とのこと。
ほほう(・ω・)
これも行政以外のところで発行されているようです。
「国道6号通って来たんですけど、普通に大丈夫そうだったんですけれど。」
って言ったところ
「そう。ほとんど平気なところだよ。
だけど、補償金の関係で騒いでるだけなんだよ。
なんせ、あそこらにいたって、もともと仕事なんか、なかったんだから。それで結婚しても独立できないから子も親と暮らしてたわけ。
それが避難先には仕事あるし、家賃タダだし、補償金あるし、それに世帯分けた方が補償金がもらえるっていうんで、子供たちが避難先で分離しちゃうんだよ。
一緒に暮らしていると親のところにだけお金くるから、子供が自由に使えないでしょ。」
ははぁ、なんか色々あるんですね(・ω・)
「結局お金の問題だよ。放射能なんてたいした事ないけれど、補償金もらえるから騒いでいるわけ。
町ぐるみで騒がないと貰える人と貰えない人が出てくるからってんで一緒に騒ぐんだよね。
それに暇な弁護士とかが、金になるって、寄ってきて煽るんだよ。
本当に危なかったら、立ち入り制限の所にお巡りさんや警備員をずっと置いておけないよ。
お巡りさんや警備員の方だって入らないでしょ。」
そりゃ、そうですね(・ω・)。
ちょっと記憶で書いていますから、精密ではないですが、大体以上のような事をおっしゃっていました。
お金云々については、もしかしたら、マスターさんの思い込みもまじっているかもしれません。
しかし、地元の人たちも十分に事故による放射能が大したことじゃないと認知されているようです。
そこには放射能に対するまともな知識の裏付けがあるんでしょうね。
というか、そうでないと住み続けられませんわな(・ω・)
実際、商店では普通に地元産の食品が売られています。
小学校でも校庭からは賑やかな声が聞こえていました。
原発事故があった時、仕事も旦那も放棄して、子供つれて東京から沖縄まで避難して住み着いた人の話しを聞いた事があります。
というか、そういう理由で沖縄に来て、そのまま辺野古への基地移設反対運動に参加している人の声を、移設反対派のビラかなんかで見ました。
それ、大げさすぎ(´・ω・`;)
一種のパニックとでもいいましょうか?
そりゃ、事故の度合いにもよりますけれど、結局放出された放射線量を見る限り、東京にまで害を及ぼすレベルではないことは、当時からわかっていました。
大げさな声や行動は人々の耳目を集めるので、メディアのネタには良いのかもしれませんけれど、それが正しいのかどうかは別です。
人として正しいのは、事故があっても慌てず、不安があっても、デマではなく、正確な情報を共有しあい、妄想と事実を分けて考え、安全と危険を精査する事なんじゃないでしょうか?
南相馬市の人々は、普通にそうやって暮らしているのに、そういう現地の常識的な行動を取る人たちの姿が、あまり取り上げられず、知られてないのは、残念です。
国民全体が南相馬市の人たち並みに放射能に対するリテラシーが高まれば、原発事故のその後は、もっと早くまともに収束するんじゃないかなと思う次第です。
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たじまみき (火曜日, 21 7月 2015 10:57)
測定値が0,5ってたかすぎでは、0,1でも高いでしょ!
我が家のあたりは0,05です
メタキャット (火曜日, 21 7月 2015 11:26)
たじまいきさん。ほとんどが0.1以下です。「以下」という言葉には0.05も入ります。
というか、0.1でも0.5でもmSvであれば人体に与える影響は、ほとんどありません。
騒ぐようなレベルではありません。レントゲンによる被曝の方が、生涯被曝を押し上げています。
この一つ前のエントリーも合わせてご覧ください。
大魔人 (金曜日, 11 3月 2016 12:08)
子供のガンが何倍にもなっているのは何故?
いまだに 放射線量が下がっていないと報道されている。5年前と変わらないらしい。
東電や国もお手上げ状態。
可哀想だが柵をして隔離地帯にするべきだと思う。チェルノブイリみたいに。
メタキャット (金曜日, 11 3月 2016 16:47)
>大魔人さん
>子供のガンが何倍にもなっているのは何故?
それはどこからの話しですか?根も葉もない風評を広げるのは本当やめてください。
>いまだに 放射線量が下がっていないと報道されている。5年前と変わらないらしい。
それも資料出して述べて下さい。そもそも自然線量なら、それ以上下がるわけないでしょ。
>チェルノブイリみたいに。
チェルノブイリも今では「過剰な避難だった」と言われてますよね。
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2012/01/post-437.php
このエントリー読んでこんなコメントとか、わざとでしょ、愉快犯ですか?
ちゃんと調べてますよ。 (木曜日, 17 3月 2016)
あたしは住みたくないね。
仕方がないから住むのは仕方がない。
選べるんなら住まないでしょ。
メタキャット (木曜日, 17 3月 2016 01:33)
>ちゃんと調べてますよ。さん
住むところはどこでも選べますよ。私も石垣島を「選んで」住んでますから。
住むのに大事なのはぶっちゃけこの程度の放射能より仕事だと思いますけどね。
あと、寒いのは苦手。この程度の放射能より寒さの方が大問題→私にとってですね。
Yutaka Yano (土曜日, 07 5月 2016 13:13)
なかなか有益な情報でした。こういう良い話は、もっとメディアも広めて欲しいですね。
なんか元気でた… (水曜日, 21 9月 2016 01:30)
マスターの、泥にくっ付いて舞い上がらない話しとか線量が下がっている話し、非行政のお知らせが、却って信じられます。全国の下水の泥のおっそろしい線量も動かないし、その上に水で遮蔽してるし、多分上澄みが循環された状態の現実が予想され…良いってわけじゃ無いけど…汚染泥からリンや窒素?農業に使用するのは止めて欲しいけど、海の汚染も海底に沈んで動かない筈だし、回遊魚は食べられそう。将来むやみに外国から訴えられない様にみんなで覚えておこう。むやみに除染や汚染泥をいじらないで、将来の技術開発までは我慢だ。
あ (土曜日, 03 12月 2016 10:13)
安全だって主張する人たちが、事故の最中もメルトダウンはありえないって最後まで言ってたな。
メタキャット (火曜日, 24 1月 2017 06:42)
あさん、メルトダウンっていう言葉自体が定義が曖昧です。地球の裏側まで地中を溶かして抜ける状態のことをいうのであれば、実際そんなことはなかったですよね?
Takao闘うブログ (火曜日, 07 3月 2017 20:11)
メタキャットさん
ちょっと我慢出来なくてコメントさせてもらいますね。
申し訳ないけど、あなたは表面しか見ていません、、、
確かに場所場所で線量が低い所はあります。
何回 福島にきてくれたのか分かりませんが、知ったふりは止めてください(__)
福島だけじゃないんですよ!
岩手県・宮城県・茨城県・千葉県・東京都・埼玉県・栃木県・群馬県この他の隣県だって
汚染されてるんですよ!
中通りの子供たちが、土遊びができない現状を
会津地方の奥会津のヒメマスが汚染されてる現状を
廃炉の終わりが見えない現実を
メタキャット (火曜日, 07 3月 2017 21:05)
>Takao闘うブログさん
コメントありがとうございます。
>確かに場所場所で線量が低い所はあります。
確かに場所場所で線量が低い所はあります。ではなくて、線量が高い所はあります。ですよね?(´・ω・`;)?
ごくごく場所によってはありますよね。線量が高い所も。
しかしながらほとんど線量は低い。と、こういう事ですよね。
>何回 福島にきてくれたのか分かりませんが、知ったふりは止めてください(__)
わかりました。それで、あなたは何を知ってるのですか?(´・ω・`;)?
>この他の隣県だって
>汚染されてるんですよ!
どの程度?(´・ω・`;)?排気ガスより?煤煙より?
自動車が溢れる現在、あっちこっち排気ガスで汚染されていますし、火力発電所などの工場なども煤煙を撒き散らしておりますよ。
人間が存在すること自体が汚染を生んでいます。で、その汚染と比較して、どれぐらい汚染されたっていうのですか?過去ないぐらい?同じぐらい?それともごくごく微量?
>中通りの子供たちが、土遊びができない現状を
土遊びができないのかしないのか?したくなければしなければいいのでは?
というか、土遊びは出来るけれど、させてないのでしょ。そこのところ、ごっちゃにしないでくださいね。
水道の水は飲めるけど、飲ませないで、飲めない水だと叫んでいるのと同じようなものですよ。
廃炉は終わりが見えてますよ。第一原発は着々と片付けられ解体され、撤去されております。中にはコンビニもあって作業員は外と変わらない日常を得つつあります。
いつまでも原発事故が終わらない方が都合が良いだけの人が騒いでいるんですよ。
いい加減にしなさいよ。
Takao闘うブログ (水曜日, 08 3月 2017 06:03)
メタキャットさん
遠い石垣島からナンクルナイサで頑張って下さい(__)
栃木県から失礼します。
放射線などこわくない (水曜日, 19 4月 2017 22:00)
https://twitter.com/1radi2/status/854678784896778246
によりますと、
現在チェルノブイリでは0.232uSV圏内が立ち入り禁止、0.4~0.5の村が廃村にされ封印。
だそうですが、正直このエントリを見た後じゃシャバいというかビビリというか、もう笑っちゃいますよね。
チェルノブイリの人間は慎重すぎますよね。
mee (金曜日, 19 5月 2017 17:38)
リンク先の「福島原発の近くで~」の中身で、ちょっと気になったのが「1年を通して○○Sv被曝すると、がんで死亡する確率が○○%上がる」と論じている部分がありますが、死亡リスクは”生涯”被曝量で評価されたものなので、例えば年20mSvの地域に5年間住むと100mSvになり0.5%リスクが上昇することになります。(25%が25.4%になるだけではありますが・・・)
記事中では100mSvの地点を引きあいにだしていましたが、その場合10年の居住で1000mSvになり、4.1%上昇するとされています。(こちらはちょっと無視できるものではない)
今すぐがんが爆発的に増えるとか、そういうことではないですが、ちょっとかるく書きすぎではないかな、と感じました。
メタキャット (水曜日, 24 5月 2017 18:28)
meeさん
記事をよく読まれましたか?100mSvを年間浴びる場所はわずか2箇所しかないと書いていますよ。
あとは100mSv以下です。ちょっとかるく書きすぎでなくて、その10年で4.1%上昇する??というところは2箇所だけって話しです。あと、その4.1%上昇するとされるのも実際よくわからないのです。
上がっているだろうけど、その比率かどうか。もっと高いという人もいれば、もっと低いという人もいる、はっきりしないわからない数値です。それが2箇所。
ほとんどの地域はそれよりさらに低いのです。よく考えてください。
地元住民から (日曜日, 04 6月 2017 00:21)
自分は戻りたい人は戻ればいいと思う。
選択権を与えてあげていいと思う。
確かに小高区の中心部はさほどではない。
小高区が立入できるようになった時点では原町区の常磐道西側エリアとかのほうが高いくらいだったし。
戻った人は安心できる材料を収集し自分に言い聞かせているという点があり
戻らない人は危険であるという材料を収集している。
ただ、自分で選択するしかなくどうこう言えるものではない。
また、長期放置により自宅が雨漏り(震災で痛みそのまま避難したことによる)や法面の崩落や地盤沈下等の住めない状況も多々あります。
記述にあるような方もいるでしょうし悔しい思いの方も大勢います。
とりあえず他県であまり売れないので農業で飯を食うのは困難であるということだけは認識下さい。
まぁとりあえず一部でもわざわざ来て見て下さり有難うございます。