原発を稼働させよう

2011年の福島第一原発の事故以来、原発に対するヒステリックな反応が続いているわけですが、その結果2014年夏の時点で、稼働している原発がないという状況です。

感情的原発反対派の方は、稼働している原発のない状況でも暮らして行ける現状を見て、原発がなくてもやっていけると息巻いているのかもしれませんが、稼働して無い事で、実に様々な見えない弊害が出ている事はリテラシーの高い良識的な方は理解しているでしょう。

原発が稼働してない事の弊害の第一としては輸入燃料費のコストです。

イロイロな立場で試算が異なりますが、確実なのは、2011年の事故以来原発を停止した事で年間3兆円規模のお金が燃料の輸入のために掛かっている事です。

原発が稼働していれば、国外に支払う必要がなかったお金です。

多くの人は原発の安全性の向上を願っているはずです。

そして、原発とは稼働をやめたら、それで安全だというものではなく、稼働をやめて廃炉にしようとも、多量な放射性廃棄物が残り、その管理に莫大なコストが掛かるものなのです。

この点を念頭においていない原発反対派があまりに多いのに驚きますが、一番重要な所ではないでしょうか？

廃炉にしても莫大なコストが掛かるのにも係らず、毎年3丁円規模のお金が国外に無駄に流出する事について、原発反対派はどう考えているのでしょうか？

むしろ原発を稼働して、現状国外に流出している3丁円を国内の原発安全性向上対策費に回した方がはるかに合理的ではないでしょうか？

私が原発を稼働すべきだという、根源は実にこの一点にしぼられます。

原発に係る産業を衰退させることは、原発の危険性を放置する事と同じです。

原発が本当に危険であり、原発事故による放射能汚染を恐れるのであるなら、原発は稼働するしかないのです。

原発を稼働させるなと主張させる人々は、本当に原発の危険性を認識しているのか、はなはだ疑問です。

原発が危険なら、稼働させて安全性強化に力を尽くすべきなのです。

たとえば、原発にまた津波が襲ったらどうするんだ？という意見もあります。

それに対して現在各地の原発は15メートル規模の堤防で囲われるように工事が進んでいるようです。

しかし、津波は25メートル、場合によっては100メートルのものまであると言います。

であるなら、最終的に堤防で、原発を完全に覆うドーム型の坊波壁を作るべきでしょう。

またそのようなドーム型の坊波壁を作るための土木技術の発展も急ぐべきだと思いますし、実際、それをやろうとなれば、それに伴う技術革新は起こるはずです。必要は発明の母だからです。

原発内部の事故に対して、莫大のリスクが生じるという意見もあります。

ならば、そのリスクに備えた技術を次々と開発すべきでしょう。

今の福島第一の事故においても、その結果様々な技術が投入され、発展しつつあります。

日本中の原発を稼働させ、海外から購入している燃料費をそれらの技術革新や安全対策工事に使った方が、原発の安全性は高まるのです。

もちろんそこには、原発を狙った海外からの物理攻撃対策やテロ対策も含まれます。

放射能汚染区域でも活動に支障が出ないロボット制作・運営技術の向上も含まれます。

また、それらの革新的な技術は、当然社会に還元され、私たちの生活を豊かにするでしょう。

トイレの無いマンションだという意見もあります。

しかし原発から出される使用済み核燃料は、規模の比率で考えれば人間が排出するソレとは遥かに違ってわずかです。

また、もんじゅなど、高速増殖炉に関しても、技術的な可能性は高いと言えます。

先に述べたドーム型の坊波壁の技術が確定されれば、それはそのまま原子炉に何かあっても、ドームの中に封じ込められるという意味で有効であり、そういう中で高速増殖炉等の実証実験を速やかに行う事で、技術の発展が期待出来ます。

高速増殖炉が技術的に確率されれば、トイレの無いマンションと言われる問題もほぼ解決されます。

以上を考えれば、原発を動かさない事と、動かす事のメリットの差が理解出来るのではないでしょうか？

感情的に反原発と騒ぎ立てるのではなく、立ち止まって冷静になって考えるべきではないでしょうか？

原発を稼働させ、その安全対策のために技術を向上させ、またそれを社会に還元することで社会をより豊かにすべきだと、メタキャットは提言いたします。